高騰するカカオ豆の先物価格、チョコレート価格への影響は

チョコレートは「カカオ」から作られるわけですが、そのカカオが今、高騰しているそうです。ブルームバーグによると、ニューヨーク先物市場で、カカオ豆の先物価格が8日に5392ドル(1トンあたり)をつけ、過去最高値を更新したとのこと。

そんなチョコレートの日本における市場規模は5000億円を超え、バレンタインデーの市場規模は1000億円を超えると言われています。チョコレートはコンビニから百貨店まで、あらゆる場所で売られていて、我々日本人にとって身近なお菓子の1つです。

高騰の理由は、「世界需要の大半を供給する西アフリカが天候不順に見舞われた」ことで、「カカオ豆先物の価格は過去1年で2倍に上昇」したそうです。天候不順の原因は「異常気象」という見方もあり、一過性のものかは判断しにくいようです。

2022年末ごろは2500ドルほどだったカカオ豆の価格は現在、5000ドルを大きく上回っています。もともと肥料不足や貧困問題などが原因で、供給量が不安定となっていたところに、天候不順が重なったことが今回の高騰の一因のようです。

ただ、カカオ豆の生産量が回復することは短期的には見込みにくく、今後もしばらくは供給不足を背景とした価格の上昇が続くという見方が一般的です。

そうなると、私たちが食べるチョコレートの価格にも大きな影響が出ることは必至。円安は今のところ一服していますが、日本におけるチョコレート価格は今後いっそう上昇していくことになるのかもしれません。